2012年3月11日日曜日

秒読みでもノータイムで指す人

秒読みでもノータイムで指す人

TVでNHK杯などの「秒読み30秒の将棋」を見ていると、

ほとんどの棋士は「この一手」でも30秒近くまで考えて(?)から指します。

糸谷五段のように「ノータイム」で指す棋士もいますが、

プロでは少数派だと思います。



しかし、将棋倶楽部24で対局・観戦していると、

秒読みに入った後もノータイムで指す人が目に付きます。

…と言うよりほぼ全員が該当します。

そして何より、奨励会員やプロ棋士と思われる人

(24で七段とか八段の人)でもノータイム派がほとんど。



木村一基八段は奨励会時代にノータイムで指していたら兄弟子の丸山忠久九段に

「そんな事をやっていたら上には行けないよ」

と怒られた?そうです(NHK杯の解説をした時にそう話している)。



…それなのに、何故24では高段位の人までノータイム指しなのでしょう?


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普通の一般的な将棋道場は日中の方が人が居ますが、

ネット将棋は21~23時がピークですね。

やはりお酒を飲んで指している人が多いのだと思われます。

お酒を飲むと無意識に早指しになります。

学生の強豪や奨励会の三段の未成年の方は別として。

15分以上のじっくりとした将棋すらプロと思しき方々はめったに指しませんね。

もし、10秒将棋の設定があったら、高段ではそっちが流行るんじゃないでしょうか?

正直、24で指しているプロの発言をまとめると、

そんなに真剣に指していないという印象を受けます。

最高Rを更新しようとか、3000点をキープしようとか、

そういうことを目標にしてこだわっている人はプロには少ないようです。

羽生さんも3000越えたら辞めてしまったようですね。

プロにとってはネット将棋はあくまでピアニストにとっての指の練習のようなものであって、

どこまで指しても本番ではないようです。



私は当事者(高段者)ではございませんので、

あくまで推測の域を出ませんが発言させていただきました。

ご了承下さい。



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なぜならネット将棋だからです。



目の前に相手がいるのと居ないのでは、流れる時間が違います。





実際に向き合って指すと、30分持ち時間があってもあっという間に感じますが、ネット将棋だったら30分なんてめちゃくちゃ長く感じる。



だから自然と指し手は早くなってしまうんです。



リアルで駒を使えば、駒をつまむ、ちゃんと升目に収める、っていう動作だけでもある程度の集中が必要になります。だけど、ネットはマウスをぽちぽちやるだけでいいから楽だけど味気ないことこのうえなし。



数局させば完全に飽きる。でも、ネット将棋ってだらだらやりがちだから、集中が切れて、何も考えずにはやざしモードになっていく。うまい人はそれでも感覚でうまく指すんでしょうけど、やっぱノータイムだから私のようなへぼすけが見てても「うわ~ひでえなあ」という手が高段者にもよくみられる。



いろんな意味で、ネット将棋っていうのは集中しづらいものですね。

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